山 行 報 告 | |
2010/9/4〜5 中ア・木曽駒・宝剣岳 | メンバ:根来、藤岡(OB) 記録:根来 |
【コースタイム】
9月3日(金)
屏風浦10:30=(駒ヶ根IC)=3:00菅の台駐車場
9月4日(土)
菅の台5:00=(タクシー)=5:20しらび平7:00=(ロープウェイ)=7:10千畳敷7:20…8:20天狗山荘…8:50木曽駒ケ岳9:00…9:25天狗山荘…9:50宝剣岳取付…10:10宝剣岳…10:40極楽平10:55…15:00檜尾岳…15:15檜尾避難小屋(泊)
9月5日(日)
檜尾避難小屋5:55…6:50シャクナゲのピーク7:00…8:00赤沢の頭8:10…10:10檜尾尾根登山口…檜尾橋バス停=菅の台=こぶしの湯11:50=(駒ヶ根IC)=16:50上永谷
【記 録】
9月3日(金)
黒川平にて路線バスに乗換える予定であったが、バス、ロープウェイ共に相当の混雑が予想されるとの藤岡氏情報により、バス始発の菅の台に駐車しバス始発時間を確認後、仮眠をとる。
9月4日(土)
うつらうつらしたところで起こされ「バス待ちの長蛇の列が出来ている」と藤岡氏に聞かされ、あわてて起きるがなんと4時頃である。バスの始発は7時12分なのに…。
列の後尾に並んでも始発のロープウェイには乗れそうにもないので、3人パーティを探してタクシーでしらび平に行く。ロープウェイを待つ間にも続々とバスが到着し、たちまち長蛇の列となる。乗車客が多いので運行開始を1時間早めたので7時始発に乗る。
千畳敷はトリカブトが咲き始め、ちょっとだけ秋の雰囲気であるが暑い。宝剣岳を左に見てカールの中を観光客に混ざって乗越浄土を目指す。
乗越浄土から少し下って天狗山荘前に荷物をデポして、木曽駒をピストンする。中岳を越え木曽駒の登りの左側の砂礫地帯にコマクサが所々に咲いているが、非常に色濃いものもあるが、いかんせん盛りをすぎている。
木曽駒頂上は人が沢山いて、ちょっと興ざめであるが、御岳、乗鞍岳、槍ヶ岳、八ヶ岳、南アなどの眺望が楽しめた。頂上から下りデポしたところで軽く腹を満たし宝剣に向う。宝剣の岩場はしっかりとした鎖が付けられているが、鎖を掴まなくとも楽に登れる。
下りてくる人がいるので、待機せねばならずちょっと煩わしい。中高年の夫婦が下ってきたが奥さんのほうが普通のタウンシューズを履いていたのにはびっくり。
宝剣の頂上で写真を撮り極楽平で少しノンビリする。ここからは大した岩場もなく、たんたんと尾根道を辿るだけであるが風もほとんどなく、とにかく暑い。仮眠をほとんど取れなかったので寝不足と暑さ、頭痛でペースが落ちてくる。
よろよろと下りてくる中高年の単独行者がいたので声をかけてみたら、転んで額に裂傷を負ったようで応急手当はしてあったが、まだ目尻のあたりに血が流れていた。
最低鞍部まで下り最後の登りを暑さに耐えながら、えっちらおっちら登る。温度計を見ると、この高度にもかかわらず30度Cを表示していた。とは言いながらも山はすでに秋の気配である。ウラシマツツジの葉が色付き始め、コケモモやナナカマドの実も赤くなっている。
檜尾岳頂上まで15分程度付近で霧が巻き始め、風も出てきたので少し楽になった。もっと早く霧が巻いてくれれば良かったのに…。檜尾岳頂上は霧の中のため眺望はなく、すぐ下に檜尾避難小屋が見える。
檜尾避難小屋はきれいな小屋で寝袋、マットが用意されているが、20名収容できるかどうかという広さで、ほぼ満杯状態のため外で夕食にする。水場は10分程下ったとこにあるが水流が細く、場合によったら水が取れない可能性もある。アルコールもあまり進まず、明るいうちに就寝。
9月5日(日)
3時頃から出発準備をするパーティもいるので、寝ているわけにもゆかず早めに起き、久々に黎明の景色を写真に撮る。御来迎を撮るつもりでいたが、キジ場に入っている間に陽が出てしまった。
小屋内で食事を済ませ、暑くならないうちに下山したいので6時前に出発。シャクナゲのピーク、赤沢の頭はコースタイムより早めに通過できた。シャクナゲのピーク辺りから樹林帯になるので幾分、暑さが和らぐ。
かなり下ったところで水場があったので一休みして、パンを食す。ここまでくれば、あと少しで登山口である。ガードレール、道路が見え始めると間もなく登山口に出た。バス停は檜尾橋を渡ったところである。数分歩いてバス停に着き、日陰にいるとバスが来た。どうやら臨時のバスである。
菅の台の少し手前に入浴する予定であった「こまくさの湯」があるが駐車場が満杯状態で、風呂に入ってもイモ洗い状態になりそうなので、少し離れたてはいるが駒ケ根高原家族旅行村の中にある「こぶしの湯」に変更する。菅の台バス停に割引点があり通常600円のところ550円で利用できる。
こぶしの湯で、入浴ついでに食事も済ませ、12時前に帰路につく。
【追 記】
中アの某山小屋では予約を入れないと泊めてくれず、予約を入れても予約した時間を過ぎると時間を過ぎているからと宿泊を断られるそうです。
また、ある登山者が避難小屋が一杯で泊れず、夜の8時頃にようよう某小屋に辿りついたが、予約がないので泊めてくれず、避難小屋に泊るように言われた、との事。山小屋の経営者としての良識を疑うような話であり、憤慨至極である。
観光地化された事による混雑ぶりといい、無防備な登山者?がいたり、天場が限定(1ヶ所)されていたり、変な山小屋の話を聞いたりすると、シーズン中は中アにはもう行きたくない気分である。